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工程能力指数

工程能力分析 完全解説 | QC検定2級対策ブログ
QC検定 2級 重要テーマ

工程能力分析を
ゼロから完全マスター

「工程能力指数って何?」「CpとCpkどう違うの?」という疑問を、
統計が苦手な人でもわかるようにストーリーでやさしく解説します。

Cp・Cpk の計算np管理図正規分布と不良率評価基準と改善アクション試験対策演習つき

「検査」と「工程管理」の違いから始めよう

工場で品質を守る方法は、大きく2つに分けられます。

  • 検査(事後対応):できあがった製品を1つずつ調べて不良品を取り除く方法。問題が起きてから対処するため、コストがかかる。
  • 工程管理(予防対応):製造工程そのものを常に監視・改善して、不良品が生まれないようにする方法。

品質管理の考え方では、「検査」より「工程管理」が重要です。
「工程能力」とは、その工程が”どれだけ安定した品質の製品を作れるか”という実力のことです。

📖 前提知識:「工程」って何?

「工程(こうてい)」とは、製品を作る作業の流れのことです。たとえば「金属棒を削って直径 10mm の部品をつくる」という一連の作業が1つの工程です。この工程がどれだけ正確な直径を出せるか、それが「工程能力」です。

JIS規格による定義

JIS Z 8101-2:1999 では、工程能力(process capability)を次のように定義しています。

📌 定義(JIS Z 8101-2:1999)

「安定した工程の持つ、特定の成果に対して合理的に到達可能な工程変動を表す統計的測度」

→ やさしく言い換えると:「その工程が、安定しているときにどの程度の品質を出せるか」を数値で表したものです。

評価の黄金フロー

工程能力を調べるには、決まった順番があります。これを守らないと、正しい評価ができません。

STEP 1📊
管理図を作る
データをプロット
STEP 2🔍
安定状態を判定
異常がないか確認
STEP 3🧮
Cp・Cpk を計算
指数を算出
STEP 4⚙️
評価と改善
アクションを決定
⚠️ 試験でよく問われるポイント

「まず管理図で安定状態を確認してから工程能力を評価する」という順番が重要です。工程が不安定な状態で計算した Cp は、工程の真の実力を表していません。試験でも「前提条件は何か」という問われ方をします。

SECTION 02

管理図で「安定状態」を確認する

📖 前提知識:管理図って何?

管理図(かんりず)は、工程の状態を時系列でグラフにしたものです。上と下に「管理限界線(UCL・LCL)」という境界線を引いて、データがその範囲内に収まっているかを見ます。

「UCL・LCL」の読み方・意味は次のセクションで説明します。

なぜ「安定状態」が必要なのか

工程のバラつきには、2種類の原因があります。この区別は試験でも頻出です。

観点偶然原因(chance cause)異常原因(assignable cause)
意味避けることができない、自然なバラつき。原材料のわずかな差異や温度の微妙な変化など。取り除ける原因によるバラつき。機械の故障・作業員のミス・原料ロットの変化など。
管理図での見え方点が管理限界線の内側に、ランダムに並ぶ管理限界線を超える点や、点の並び方に「クセ」がある
工程の状態「安定状態(管理状態)」→ 工程能力を評価できる「不安定状態(非管理状態)」→ 先に原因を取り除く必要あり
対策そのままでよい(または設備更新などの根本改善)原因を特定して取り除く(再発防止)
試験での出題「工程能力の評価は安定状態が前提」→ 異常原因を排除した後に評価する

安定状態でない(異常)と判断する基準(JIS Z 9021)

以下のどれかが見られたら、工程に異常があると判断します:

  • 限界外の点:UCL または LCL を超えた点がある
  • 連の偏り:連続する3点中2点が「領域A(限界線に近い領域)」にある、など、点の並び方に規則性や偏りが見られる
💡 実務家の視点

管理図の本当の目的は「限界線を引くこと」ではありません。異常を検知したら、すぐに原因を調べて再発防止策を打つことがゴールです。これができてはじめて、工程能力を評価できます。

SECTION 03

np管理図の計算手順

不適合品数(「何個不良だったか」という数え値データ)を使って工程を監視するときは、np管理図を使います。

🔤 ここで登場する記号
  • n
  • number(数)の頭文字。各群(グループ)のサンプルサイズ(1回に調べる個数)。たとえば1回に4000個検査するなら n = 4000。
  • proportion(比率)の頭文字 p に、平均を表すバー(横棒)をつけた記号。全体の平均不適合品率(不良率の平均)。小数点以下4桁まで求める。
  • CL
  • Center Line(中心線)の略。管理図の真ん中の基準線。np管理図では平均不適合品数 n̄p が中心線になる。
  • UCL
  • Upper Control Limit(上方管理限界線)の略。この線を超えたら「異常かもしれない」と判断する上側の境界線。
  • LCL
  • Lower Control Limit(下方管理限界線)の略。この線を下回ったら異常と判断する下側の境界線。

計算式

np管理図 — 中心線と管理限界線
CL = n × p̄
UCL = np̄ + 3√(np̄(1 − p̄))
LCL = np̄ − 3√(np̄(1 − p̄))
  • n
  • 群の大きさ(1回に調べる個数)
  • 平均不適合品率 = 総不適合品数 ÷ (群の数 × n) → 小数点以下4桁まで
  • 3√…
  • 「± 3σ(シグマ)」の範囲。データの99.7%がこの範囲に入るという正規分布の性質を使っている
⚠️ 端数処理ルール(試験で頻出!)

p̄(不適合品率):小数点以下 4桁 まで求める

CL(中心線):小数点以下 1桁 まで求める

この端数処理のルールを間違えると、答えが合いません。問題文に指示がある場合はそれに従いましょう。

計算例(ストーリーで理解しよう)

📖 例題:np管理図を作ってみよう例題

状況:ある工場では、1回に 4000個 のサンプルを検査しています(n = 4000)。27回分(k = 27群)のデータを集めたところ、不適合品数の合計は 1377個 でした。

CL・UCL・LCL を求めてください。

1
まず p̄(平均不適合品率)を計算する
p̄ = 総不適合品数 ÷ (群の数 × n)
p̄ = 1377 ÷ (27 × 4000) = 1377 ÷ 108000 = 0.0128(小数点以下4桁)
2
中心線(CL)を計算する
CL = n × p̄ = 4000 × 0.0128 = 51.0(小数点以下1桁)
3
管理限界の「幅」を計算する(√の中)
√(np̄(1 − p̄)) = √(51.0 × (1 − 0.0128)) = √(51.0 × 0.9872) = √50.35 ≈ 7.096
3 × 7.096 ≈ 21.3
4
UCL・LCL を求める
UCL = 51.0 + 21.3 = 72.3
LCL = 51.0 − 21.3 = 29.7
CL = 51.0 / UCL = 72.3 / LCL = 29.7

→ この結果、各群の不適合品数が 29.7 〜 72.3 の範囲に収まっていれば「安定状態」と判断できます。

SECTION 04

Cp(工程能力指数)の計算

工程が安定していることを確認したら、次はいよいよ工程能力指数を計算します。まずは基本の Cp から理解しましょう。

📖 前提知識:「規格」とは何か

規格(きかく)とは、製品に許される寸法・重さなどの許容範囲のことです。たとえば「直径 10 ± 0.5mm」なら、規格下限(SL)= 9.5mm、規格上限(SU)= 10.5mm です。規格を外れた製品が「不適合品(不良品)」になります。

🔤 ここで登場する記号
  • Cp
  • process Capability の頭文字。工程能力指数の基本形。「規格幅」÷「工程のバラつき幅」を表す。
  • SU
  • Specification Upper limit(規格上限)の略。製品として許される測定値の上限。
  • SL
  • Specification Lower limit(規格下限)の略。製品として許される測定値の下限。
  • s(またはσ)
  • σ(シグマ)はギリシャ文字で Standard deviation(標準偏差)の頭文字 s に対応する。工程のバラつきの大きさを表す数値。s が小さいほど製品のバラつきが少ない(精度が高い)。
  • 6s
  • バラつきの「全体の幅」。正規分布では ±3s の範囲に全体の99.7%が含まれるため、全体の幅を 6s と表す。

Cp の式と意味

Cp は、「規格の幅」が「工程のバラつきの幅」の何倍かを表す指数です。

Cp — 両側規格・かたよりがない場合
Cp = (SU − SL) ÷ 6s
  • SU − SL
  • 規格の幅(上限 − 下限)。顧客が「この範囲で作ってほしい」と要求する幅。
  • 6s
  • 工程のバラつきの幅。±3s の範囲(全体の99.7%を含む)を「工程幅」とみなす。
  • s
  • 標準偏差(工程が安定状態のとき、母標準偏差 σ と同等に扱う)
💡 Cp の直感的なイメージ

Cp = 1.0 のとき、規格の幅と工程のバラつきの幅がぴったり同じ。製品はギリギリ規格内に収まっているが、平均がわずかにずれると不良が出てしまう。

Cp = 1.33 のとき、規格の幅はバラつきの幅の1.33倍=余裕がある状態。

Cp が大きいほど「工程に余裕がある = 能力が高い」ということです。

⚠️ 前提条件を忘れずに

Cp が使えるのは、製品のデータが正規分布に従う場合かつ平均値が規格の中心と一致している場合です。平均がずれているときは、次の SECTION 05 の Cpk を使います。

SECTION 05

Cpk(かたよりを補正した工程能力指数)の計算

実際の工程では、製品の平均値がちょうど規格の中心に来るとは限りません。平均値がずれている(かたよりがある)ときは、Cpk を使います。

🔤 ここで登場する記号
  • Cpk
  • process Capability index(工程能力指数)の略に “k” を添えたもの。k はかたより(片寄り)の補正を意味する。平均値のズレを考慮した、より実態に近い工程能力指数。
  • x-bar(エックスバー)と読む。データの平均値を表す。バー(横棒)は「平均」の意味。
  • Cpu
  • 上方工程能力指数(upper)の略。上限規格(SU)までの余裕を表す。
  • Cpl
  • 下方工程能力指数(lower)の略。下限規格(SL)までの余裕を表す。
  • min(…)
  • minimum(最小値)の略。カッコ内の値のうち、小さい方を選ぶ。

Cpk の計算式

平均値 x̄ から上限・下限それぞれへの「余裕」を計算し、余裕の小さい(厳しい)方を採用します。

Cpu — 上方工程能力指数
Cpu = (SU − x̄) ÷ 3s

「平均から上限規格まで何 s 分の余裕があるか」

Cpl — 下方工程能力指数
Cpl = (x̄ − SL) ÷ 3s

「平均から下限規格まで何 s 分の余裕があるか」

Cpk — かたより補正後の工程能力指数
Cpk = min(Cpu, Cpl)

→ CpuとCplのうち、小さい方を Cpk として採用する

📖 なぜ「小さい方」を使うのか?

不良品が出るのは「余裕の少ない(キツい)側」からです。たとえば平均が下限規格に近ければ、下限を外れた不良が出やすい。だから「余裕が少ない(値が小さい)方」を採用して、厳しい側から工程能力を評価します。

🔴 間違えやすいポイント

「分母が 6s か 3s かわからなくなる」という質問が多いです。こう覚えましょう:

  • 規格の幅(両端から両端)と比べるとき → 6s(Cp の式)
  • 規格の片方の端(上限または下限)から平均までと比べるとき → 3s(Cpk の式)
SECTION 06

Cp と Cpk の比較と改善戦略

観点CpCpk
何を表す?工程のバラつき(精度)を評価する指数。平均値のズレは考慮しない。バラつきと平均値のズレ(かたより)の両方を考慮した指数。
計算式(SU − SL) ÷ 6smin(Cpu, Cpl) = min((SU − x̄)÷3s, (x̄ − SL)÷3s)
前提条件平均値が規格の中心と一致している場合平均値がずれていても使える(より実態を反映)
使う場面「この工程のバラつき自体はどうか?」を調べるとき「実際にどれだけ不良が出ているか?」を調べるとき
共通点どちらも数値が大きいほど工程能力が高い。評価基準(1.33が目標など)は同じ。

「Cpは高いのにCpkが低い」→ どう改善する?

Cp と Cpk の差を見ることで、工程のどこに問題があるかがわかります。

状況意味改善の方向性
Cp は高い
Cpk は低い
バラつき自体は小さいが、平均値が規格中心からズレている(かたより大)「中心化(センタリング)」= 工程の平均値を規格の中心に合わせる調整をする。機械の設定変更などで対応できることが多い。
Cp 自体が低いバラつきが大きすぎる(工程の精度自体が不足している)平均値を調整するだけでは解決しない。機械・設備の更新や作業方法の抜本的な見直しが必要。
CpもCpkも高い工程は安定していてバラつきも小さく、かつ中心からもズレていない。理想的な状態。現状を維持する。コストダウンや管理の簡略化を検討してもよい。
💡 こう考えると理解しやすい

弓道にたとえると、Cp は「矢のまとまり具合(精度)」、Cpk は「矢のまとまりと的の中心への当たり具合の両方」を表しています。矢がギュッとまとまっていても(Cp 高)、的の中心からずれていれば(かたより大)、Cpk は低くなります。

SECTION 07

評価基準と処置の方針

算出した Cp・Cpk の値をもとに、以下の基準で工程を評価します。JIS Z 8101-2 の考え方に基づいています。

Cp・Cpk の値評価工程の状態処置・アクションの指針
1.67 以上優秀工程能力は非常に十分現在の状態を維持する。管理を簡略化してよい。コストダウンを検討する余地あり。
1.33 ≤ Cp < 1.67十分工程能力は十分である維持に努める。規格の再検討やコストダウンの余地あり。
これが標準目標。
1.00 ≤ Cp < 1.33要注意まずまずだが十分ではない不適合品が発生する恐れがある。改善を検討する。抜取検査を強化するなど注意が必要。
0.67 ≤ Cp < 1.00不足工程能力が不足不適合品が発生している(統計的に約0.3%以上)。作業改善・機械設備の整備・規格の再検討が必要。
📖 なぜ 1.33 が「標準目標」なのか?

Cp = 1.33 のとき、規格の幅は工程のバラつきの幅の1.33倍 → 規格幅 = 8s に相当します。

これは ±4s の余裕があることを意味し、工程の平均値が多少ドリフト(ゆっくり変化)しても、不良率を極めて低く抑えられる「安全マージン」があります。

一方、Cp = 1.00(±3s)は統計的に約 0.27%(2700 ppm) の不良が避けられない状態です。「ぎりぎり合格」では不十分なため、1.33 が実務の目標とされています。

SECTION 08

正規分布と不良率の推定

📖 前提知識:正規分布とは

正規分布(せいきぶんぷ)は、自然界や工業製品のデータによく見られる「釣り鐘型」の分布です。平均値(μ)を中心に左右対称に広がっており、平均からの距離(標準偏差 s の倍数)で「その範囲に何%のデータが入るか」がわかります。工程能力指数の評価はこの正規分布を前提にしています。

±〇s に入るデータの割合

正規分布 — 範囲と含まれる割合
± 1s の範囲
68.3%
± 2s の範囲
95.4%
± 3s(Cp=1.00)
99.7%

→ ± 3s の外(規格外)に出るデータは 0.3%(100個に0.3個 ≒ 1000個に3個)

標準化(u値)で不良率を精密に求める

「規格外になる確率(不良率)」を正規分布表から読み取るには、特性値を標準化して u値 に変換します。

🔤 ここで登場する記号
  • u
  • “unit normal”(単位正規)の意。測定値を「平均からの距離を標準偏差で割った数値」に変換したもの。u = 0 なら平均値、u = 1 なら平均から1標準偏差ぶん離れた位置。
  • μ
  • ギリシャ文字「ミュー」。英語の mean(平均)の頭文字 m に対応するギリシャ文字。工程の真の平均値を表す。
u値(標準化)の計算式
u = (x − μ) ÷ s
  • x
  • 規格値(SU または SL)
  • μ
  • 工程の平均値(x̄ を使う)
  • s
  • 工程の標準偏差

正規分布表の読み方

u値が求まったら、正規分布表(標準正規分布表)を使って確率(不良率)を読み取ります。

📖 表の読み方(例:u = 1.67 のとき)
  • 行:u の「1.6」→ 表の縦軸(左の列)で「1.6」の行を見る
  • 列:u の小数点第2位「7」→ 表の横軸(上の行)で「0.07」の列を見る
  • 交点:その行と列が交わる値を読む → 0.0475
  • → これが片側の確率(規格外となる割合)= 4.75%
📖 例題:工程の不良率を求めよう例題

状況:工程の分布が N(140, 3.0²) =「平均140、標準偏差3.0 の正規分布」です。下限規格が SL = 135 のとき、規格外となる確率(不良率)を求めなさい。

1
u値を計算する
u = (SL − μ) ÷ s = (135 − 140) ÷ 3.0 = −5 ÷ 3 ≈ −1.67
(マイナスは下限側であることを示す。確率は絶対値 |u| = 1.67 で求める)
2
正規分布表で確率を読む
|u| = 1.67 → 「1.6*」行 × 「7」列 の交点 = 0.0475
規格外の不良率 = 4.75%

→ 1000個作ると約47〜48個が下限規格を外れる計算になります。改善が必要な水準です。

SECTION 09

実践演習(QC検定形式)

試験と同じ形式で解いてみましょう。ボタンを押すと解答が表示されます。解く前に必ず自分で計算してみてください。

演習問題 1:Cp と Cpk の算出QC検定形式

ある工程のデータが N(100.0, 3.0²)(平均 100.0、標準偏差 3.0 の正規分布)に従っており、規格は以下のとおりです。

  • 下限規格値:SL = 94
  • 上限規格値:SU = 110

次の問いに答えなさい。

  1. Cp を求めなさい。
  2. Cpk を求めなさい。
  3. 下限規格外(不良)となる確率(%)を求めなさい。

① Cp の計算

計算
Cp = (SU − SL) ÷ 6s
= (110 − 94) ÷ (6 × 3.0)
= 16 ÷ 18
0.889
Cp ≈ 0.889 → 評価「不足」(1.00 未満)

② Cpk の計算

Cpu
Cpu = (SU − x̄) ÷ 3s = (110 − 100) ÷ (3 × 3.0) = 10 ÷ 9 ≈ 1.111
Cpl
Cpl = (x̄ − SL) ÷ 3s = (100 − 94) ÷ (3 × 3.0) = 6 ÷ 9 ≈ 0.667
Cpk
Cpk = min(1.111, 0.667) = 0.667
Cpk = 0.667 → 平均値 100 は規格中心(102)より下限寄り。下限側の余裕が少ない。

③ 下限規格外の確率

u値
u = (SL − μ) ÷ s = (94 − 100) ÷ 3.0 = −6 ÷ 3.0 = −2.00
表引き
|u| = 2.00 → 正規分布表より 0.0228
下限規格外の確率 = 2.28%

ポイント:規格中心は (94 + 110) ÷ 2 = 102 ですが、工程の平均は 100.0 であり、下限側に 2 ずれています。そのため Cpk(= 0.667)は Cp(= 0.889)より低くなっています。

演習問題 2:規格外確率の推定QC検定形式

工程の分布が N(140, 3.0²)(平均 140、標準偏差 3.0)であり、下限規格が SL = 135 のとき、規格外となる確率(%)を求めなさい。

1
u = (SL − μ) ÷ s = (135 − 140) ÷ 3.0 = −5 ÷ 3.0 ≈ −1.667 → −1.67(小数第2位まで)
2
|u| = 1.67 → 正規分布表の「1.6*」行 × 「7」列 = 0.0475
規格外確率 = 4.75%
⚠️ 試験でよくあるミスまとめ
  • Cp の分母を 3s にしてしまう(正しくは 6s
  • Cpk の分母を 6s にしてしまう(Cpu・Cpl の分母は 3s
  • u値を計算するとき、規格値と平均の引き算の順番を間違える
  • p̄ の端数処理を4桁でなく2〜3桁で止めてしまう
  • 正規分布表の行・列の読み方を間違える(「1.67」は行が「1.6」、列が「7」)
SECTION 10

試験直前チートシート

試験直前に確認すべき公式と判断基準をまとめました。

📐
Cp(両側規格)

規格幅をバラつき幅で割る

Cp = (SU−SL) ÷ 6s
Cpu(上方)

上限規格までの余裕

Cpu = (SU−x̄) ÷ 3s
Cpl(下方)

下限規格までの余裕

Cpl = (x̄−SL) ÷ 3s
⚖️
Cpk(かたより補正)

CpuとCplの小さい方

Cpk = min(Cpu, Cpl)
📊
np管理図 CL

平均不適合品数(小数第1位)

CL = n × p̄
🎯
u値(標準化)

規格外確率を表から引くため

u = (x − μ) ÷ s

評価基準まとめ

Cp・Cpk の値評価覚え方のキーワード
1.67 以上優秀「十分すぎる。簡略化してよい」
1.33 ≤ Cp < 1.67合格「十分。これが目標値(= 8s 相当)」
1.00 ≤ Cp < 1.33要注意「まずまず。不良が出るかも」
Cp < 1.00不足「不良が出ている。設備・方法を見直せ」

正規分布の重要数値

範囲含まれる割合外れる割合(不良率)Cp との対応
± 1s約 68.3%約 31.7%Cp ≈ 0.33
± 2s約 95.4%約 4.6%Cp ≈ 0.67
± 3s約 99.7%約 0.27%(2700 ppm)Cp = 1.00
± 4s約 99.994%約 63 ppmCp ≈ 1.33
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