資産運用金融

「新興国株」の常識を覆す!米国株を上回るリターンはどこに?

vvv長らく「米国株一強」の時代が続きましたが、近年、投資家の間で新たな視点が求められています。「新興国株」と一括りにされがちなこのアセットクラスですが、実はその中身は多様であり、個別の地域や国に目を向けることで、驚くほどのチャンスが隠されていることが明らかになってきました。

特に2025年、私たちは従来の「新興国株投資」の常識を覆すような、画期的なデータを目にしています。それは、中南米や東欧の株式市場が、あの米国株を圧倒するリターンを上げているという事実です。

なぜ「新興国株全体」では見えなかったのか?

新興国株の代表的な指標であるMSCI新興市場指数は、確かに2017年以来初めてS&P500種株価指数を上回りました。しかし、その上昇率は14%強にとどまり、米国株(5%弱)を大きく引き離すほどではありませんでした。

なぜか?それは、この指数の構成に大きな要因があります。MSCI新興市場指数は、その約80%をアジア企業が占めており、特に中国企業が25%以上という高い比率を占めています。ところが、今年のアジア市場は、米国の関税問題などの影響を受け、新興国市場全体の好調な中でも出遅れが目立っていたのです。

突出したリターンを叩き出す中南米と東欧

一方で、同じ「新興国」という括りの中でも、目覚ましいパフォーマンスを見せた地域があります。それが中南米と東欧です。

  • 中南米株サブ指数:年初来上昇率 25%
  • 東欧株サブ指数:年初来上昇率 45%

これらの地域は、S&P500種の4倍以上、そしてグローバルな新興国株指数をも大きく上回るリターンを記録しています。ベアリングスの東欧ファンドやシュローダーの中南米ファンドといった地域特化型ファンドが、今年のパフォーマンスランキングで上位を独占していることからも、その勢いが伺えます。

「地域別・国別」戦略の成功

ここ数年、ウォール街では、新興国市場でベンチマークを超えるリターンを狙うために、地域別・国別のファンドや中国を除外したファンドへの投資が注目されていました。これは、長らく新興国株が米国株を下回るパフォーマンスに苦しむ中で、新たな打開策を模索する動きでした。

そして今年、この戦略が大きく奏功した形です。ドル安と現地通貨高という追い風も受け、これらの地域が大きな成長を遂げました。

投資家への提言:分散だけでなく「選別」を

ノース・オブ・サウス・キャピタルのロバート・ホームズ氏は、「新興国資産クラスという概念そのものを実際に見直す必要がある」と語っています。1980年代に生まれた「新興国」という呼び名が、果たして現在の複雑な世界経済に合致しているのか、という問いかけです。

関税、技術的進歩、地政学的対立といったグローバルな変化が、これからも地域のパフォーマンス格差を生み出すと予測されます。だからこそ、これからの新興国株投資においては、ただ単に「新興国全体に分散投資する」というアプローチだけでなく、特定の成長ドライバーを持つ地域や国を「選別」する視点が不可欠になるでしょう。

新しい投資戦略で未来を切り開く

あなたのポートフォリオに、中南米や東欧といった高成長地域のファンドを組み込むことは、今後の市場で優位に立つための賢明な一手となるかもしれません。従来の常識にとらわれず、新たな投資の視点を取り入れることで、さらなるリターンを目指しましょう。

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