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欧州株投資信託を選ぶなら?注目の「明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)」とその選び方

最近、投資先として「欧州株」に注目が集まっています。安定した経済圏でありながら、魅力的な企業も多く、ポートフォリオに組み入れたいと考える方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな欧州株に投資できる投資信託の中から、特に注目したい**「明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)」**をご紹介しつつ、投資信託選びのポイントを解説します。


欧州株は今、どうなの? 先進国・米国株との比較で見る最新動向

投資を検討する上で、その投資対象が世界のマーケットの中でどのような位置づけにあるのかを知ることは重要です。ここでは、「先進国株式全体」「米国株式」「欧州株式」の直近のパフォーマンスを比較してみましょう。

一般的に、先進国株式全体のパフォーマンスは「MSCI World Index」、米国株式は「S&P 500」、欧州株式は「Euro Stoxx 50」や「MSCI Europe Index」といった主要な指数で測られます。

直近1年間の概ねのリターン(2025年6月下旬時点、円換算)

  • 先進国株式全体(MSCI World Index): 約 +4.8% ~ +5.3%
    • 世界経済全体の動向を反映する指数。約7割が米国株で構成されています。
  • 米国株式(S&P 500): 約 +4.8% ~ +12.0%
    • 米国経済の力強い成長と、IT大手企業のけん引により、長らく世界の株式市場をリードしてきました。情報源によってリターンに幅がありますが、概ね良好なリターンを示しています。
  • 欧州株式(Euro Stoxx 50など): 約 -5.0% ~ +10.3%
    • 欧州経済の状況や金融政策、地政学リスクなどによって変動します。今回調査した欧州株ファンドのリターンを見ると、ファンドによってかなり差が出ていますが、例えばEuro Stoxx 50インデックスの直近1年のリターンは約+10.3%と、米国株に引けを取らない、あるいは上回るパフォーマンスを見せている場合もあります。

直近のトレンド:米国と欧州のリターンは?

ここ数年、特に2020年代前半は、米国のテクノロジー企業を中心に米国株式が世界の株式市場をけん引してきました。しかし、直近1年(2024年6月~2025年6月)の動向を見ると、欧州株式が米国株式に遜色ない、あるいは上回るパフォーマンスを示しているケースも散見されます。

これは、欧州経済の回復期待、金融政策の正常化への動き、特定の業種(例:ラグジュアリー、製薬など)の好調、あるいは米国株の「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる一部の巨大企業への集中に対する分散投資の意識などが背景にあると考えられます。

ただし、これはあくまで「直近の特定の期間」における傾向であり、長期的なリターンは変動します。投資判断は、常に多角的な視点で行うことが重要です。


欧州株投資信託の選び方:見るべき3つのポイント

投資信託を選ぶ際、「どれを選んだらいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。特に欧州株のように海外に投資するファンドは、種類も豊富です。ここでは、ファンド選びの基本となる3つのポイントを見ていきましょう。

1. コスト(信託報酬)

まず何よりも重視したいのが、ファンドの**「コスト」**です。特に「信託報酬」は、保有している間ずっとかかってくる費用。たとえわずかな差でも、長期で保有すれば大きな金額になります。

インデックスファンドに比べてアクティブファンドは信託報酬が高めな傾向がありますが、その中でもできるだけ低いものを選ぶのが賢明です。

2. リターン(過去の実績)

次に、ファンドの**「リターン(運用実績)」**です。もちろん、過去の成績が将来を保証するわけではありませんが、ファンドの運用状況を測る重要な指標になります。

  • **短期(1年)**だけでなく、**中期(3年)や長期(5年、設定来)**のリターンを比較し、安定してパフォーマンスを出しているか確認しましょう。
  • 分配金を含んだ**「トータルリターン」**で比較するのが一般的です。
  • 可能であれば、ファンドが目標とする**ベンチマーク(株価指数など)**と比べて、それを上回っているかどうかも確認できるといいですね。

3. NISA制度への対応(つみたて投資枠・成長投資枠)

新NISA制度を活用して投資を考えている方は、そのファンドが**「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のどちらに対応しているか**を必ずチェックしましょう。

  • つみたて投資枠:金融庁が定める厳しい要件(低コスト、長期・積立・分散投資に適しているなど)を満たしたファンドが対象です。年間120万円まで非課税で積立投資ができます。
  • 成長投資枠:つみたて投資枠の対象外のファンドや個別株、ETFなどが対象です。年間240万円まで非課税で投資ができます。

ご自身の投資スタイルに合わせて、どちらの枠を使うか、あるいは両方を活用するかを検討しましょう。


注目ファンド比較:「明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)」とその他2ファンド

今回は、特に「明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)」に注目してきましたが、比較対象として「フィデリティ・ヨーロッパ株式・ファンド」と「欧州成長株式ファンド(Eグロース)」も見てみましょう。

ファンド名信託報酬(税込・年率)直近1年リターン(概算)NISAつみたて投資枠NISA成長投資枠
明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)約1.43%+5.25%×(対象外)〇(対象)
フィデリティ・ヨーロッパ株式・ファンド約1.65%-5.01%〇(対象)〇(対象)
欧州成長株式ファンド(Eグロース)約1.98%+1.36%×(対象外)〇(対象)

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※リターンは2025年6月下旬時点の概算値であり、情報源により若干の差異があります。また、過去の実績は将来を保証するものではありません。

各ファンドのポイント

  • 明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)
    • 特徴: アクティブファンドの中では比較的低コストで、過去のリターンも良好な傾向が見られます。MSCIヨーロッパ指数をベンチマークとし、厳選された欧州企業に投資します。
    • NISA: 成長投資枠での購入が可能です。つみたて投資枠は対象外です。
  • フィデリティ・ヨーロッパ株式・ファンド
    • 特徴: 「つみたてNISA投資枠専用」として提供されており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で投資が可能です。英国および欧州大陸の株式を主要投資対象とし、個別企業分析に基づいた投資を行います。信託報酬は「ファザーン」よりやや高めです。
    • NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で投資が可能です。
  • 欧州成長株式ファンド(Eグロース)
    • 特徴: 欧州の株式を主要投資対象とし、利益成長性を重視した運用を行います。3つのファンドの中では信託報酬が最も高く、直近1年のリターンは他の2ファンドに比べて控えめな傾向が見られます。
    • NISA: 成長投資枠での購入が可能です。つみたて投資枠は対象外です。

投資を検討する上での注意点


  • 過去の実績は将来を保証しない: 上記のリターンはあくまで参考であり、将来の運用成果を保証するものではありません。欧州経済や個別企業の動向によっては、価格が変動するリスクがあります。
  • 為替リスク: 欧州の株式に投資するため、為替変動の影響を受けます。円高に傾くと、基準価額が下がる可能性があります。
  • 目論見書・運用報告書の確認: 最終的な投資判断の前に、必ず最新の目論見書と運用報告書をご確認ください。投資方針、リスク要因、費用、組入上位銘柄などの詳細情報が記載されています。

まとめ:あなたの投資目標に合うファンドを

欧州株式は、米国株式一辺倒のポートフォリオに多様性をもたらし、新たな成長機会を捉える可能性を秘めています。

  • **「明治安田欧州株式ファンド(ファザーン)」**は、アクティブファンドとしてコストと実績のバランスを重視する方に。
  • **「フィデリティ・ヨーロッパ株式・ファンド」**は、つみたて投資枠を活用して欧州株に積立投資したい方に。
  • **「欧州成長株式ファンド(Eグロース)」**は、より成長性を重視したアクティブ運用に期待する方に。

ご自身の投資目標やリスク許容度、NISAの活用方法に合わせて、最適なファンドを選びましょう。

  • NISA口座で投資する際は、必ず利用する証券会社の最新情報を確認しましょう。
  • 投資する前には、必ず目論見書を読み、投資方針やリスク、費用を理解してください。

欧州株への投資を通じて、あなたの資産形成が着実に進むことを願っています。

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