資産運用金融

【運用】あなたのピッタリなポートフォリオの作り方/ステップ3:商品選定

資産運用
固定消費変動消費固定投資変動投資
ステップ1
ファイナンシャルプランニング
税金/保険生活/遊行貯蓄/運用事業/教育
ステップ2
戦略選定
税金/保険生活/遊行貯蓄/運用事業/教育
ステップ3
商品選定
税金/保険生活/遊行貯蓄/運用事業/教育
ステップ4
購入方法選定
税金/保険生活遊行貯蓄運用事業/教育

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方針アセットアロケーション運用を「賢く」実践していく。

管理人はマネーセンスカレッジのチーム7パーセントの有料会員であり、そこでは推奨ファンド(投資信託)によるポートフォリオが紹介されています。

一方管理人は、投資信託だけでなく、特定の状況においては商品を使分けることで、ポイントや税制面で少しでもお得なサービスを選択することで、理想最強の商品選定を目指します。

結論:投資信託を基本としつつも、ETF、銀行預金、保険を柔軟に使い分ける。

理想のアセットアロケーションを構築したら、今度はそれに沿った商品を選定、ポートフォリオを組んでいきましょう。

ポートフォリオとは、もともとの意味は書類入れで、金融の世界では、その中のを整理するが「アセットアロケーション」、それに入れるそれぞれの金融商品を吟味するのが「ポートフォリオを組む」となります。

金融商品を吟味するとき、特定の資産クラスに投資するには、そのクラスに存在する金融商品すべてを一つづつに投資する方法(個別投資)と、複数の商品をまとめてあるものに投資する方法(合同投資)の二つの方法があります。

二つの手法がどのように違うのか比べながら見ていきましょう。

マネーセンスカレッジのチーム7パーセントのポートフォリオや推奨ファンドについても言及していきます。

【サービス別】金融商品の選び方

個別投資と合同投資

投資信託(fund)とは、投資家から資金を集めて、その資金で金融資産に投資する、という仕組みをもつ金融商品です。

個別金融商品の多くは一つの銘柄の購入に何十万の資金が必要ですが、投資信託を利用すると、投資を信託すること、さらにその手数料を対価に、「少額で」そして「複数の」金融商品に投資ができるようになります(分散投資についてはこちらから)。

しかしこの投資信託、実はぼったくりと言われるものが多いのです。

営業や口コミで安易に選んでしまうと、自身の運用方針と違ったり、高価な手数料を取られたり、などの危険もあり得ます。

有料会員であるため、直接その推奨ファンドを紹介することはできませんが、その選び方について、ぼったくりをつかまされない、自身の運用方針にピタッと合うものを探すコツをこの記事ではご紹介していきます。

投資信託の銘柄検索おすすめサイト

ETF・インデックスファンドを探す - myINDEX

基準との乖離(トラッキングエラー)

投資信託では、時として基準(インデックス)とする指標(ベンチマーク)からの乖離(トラッキングエラー)が発生することがあります。

自分の投資対象がインデックスを正確に連動しているかは、定期的に商品ホームページの運用報告書を読んでチェックしておいた方がよいでしょう。

インデックスに連動させているつもりが、そうなってなかったというのでは笑いごとにもなりません。

手数料

投資信託にかかる手数料は以下のものがあります。

  • 信託報酬(保有期間中に毎日かかるコスト) 
  • 購入時手数料(購入するときにかかるコスト) 
  • 信託財産留保額(解約するときにかかるコスト) 

このうち購入時手数料と信託財産留保額は課からなのが常識となっています。

信託報酬手数料は、もちろん低率のほうがコストを抑えることができます。

「実質」信託報酬手数料と「名目」信託報酬手数料がありますが、トータルコストである「実質」信託報酬手数料のほうが参考になります。

各投資信託の目論見書等のわかりやすいところに「名目」信託報酬手数料は記載されていますが、「実質」信託報酬手数料は年に1度発表される「運用報告書(全体版)」で確認しなければいけません。

一般投資信託 vs 上場投資信託

結論:一般投資信託がおすすめです。
一般投資信託→手数料同等/配当自動再投資可能/ポイント制度あり
(GTF:General-Traded Fund)
上場投資信託→手数料同等/配当自動再投資不可/ポイント制度なし
(ETF:Exchange-Traded Fund)

一般投資信託
GTF
上場投資信託
ETF
インデックス連動
手数料
スリッページ×
貸株×
少額投資×
配当金自動再投資×
ポイント還元×

1つ目の理由は、手数料コストです。最近では信託報酬手数料も肉薄しています。トップを見てみれば、一般投資信託のほうが上場投資信託より低率のこともあります。一般投資信託と上場投資信託の手数料コスト差は目安として、海外ETFを含めても-0.1%~+0.1%ほどです。

二つ目の理由は、租税コストです。上場投資信託は決算毎に配当金が支払われ、その度に税金が課されます。それに対し、一般投資信託は設定で配当再投資ができるため、売却のときの課税を先延ばしすることができます。後か先かの問題だけならいいのですが、投資の複利効果で課税なければその配当金も運用ができるので、運用効率を高めることができます(検証記事についてはこちらこちらこちらを参照)。一般投資信託と上場投資信託の租税コストの差は目安として、配当利回り0.5%、税率20%として、と低く見積もっても、その積の0.1%です。

三つ目の理由は、ポイントコストです。一般投資信託は、SBI証券で投信マイレージ、楽天証券でハッピープログラム、と保有する時価総額に応じたポイント制度があります(保有ポイントについてはこちらから)。一般投資信託と上場投資信託のポイントコストの差は目安として、0.048%~0.050%です。

ここまで三つの理由をご紹介しました。上場投資信託の「手数料コスト」が0.1%に抑えられたとしても、「租税コスト」が0.1%以上あれば、上場投資信託のほうが不利となります。少なくとも上場投資信託が、「手数料コスト」で0.1%以上、「租税コスト」が0.1%未満に抑えられなければ、上場投資信託は候補にならないと言えるでしょう。さらに上場投資信託は「ポイントコスト」0.048%~0.050%が得られないのも考慮すると、一般投資信託がよいと判断できます。

Money Sense College 上場投資信託関連Youtube動画一覧
【きになるマネーセンス#228】超低コスト「MAXIS全世界株式ETF」ってどうなの?
【きになるマネーセンス#224】各証券会社、手数料無料拡大!戦国時代に突入!
【きになるマネーセンス#215】SBI証券が手数料無料化を発表!他社は追従できるか?
【きになるマネーセンス#169】ETFと投資信託の違いは?投資するならどっちがいい?

ファンドオブファンド方式 vs ファミリーファンド方式

結論ファミリーファンド方式をおすすめします。

「マザーファンド」純資産総額と「ベビーファンド」純資産総額がある。

多額のほうが早期償還リスクを避けやすく、運用効率が上がるために後記の信託報酬手数料の減額や、乖離率の絶対値の減少にも繋がりやすい。

大本の投資先であるマザーファンド純資産総額のほうが参考になる。

ベビーファンドの資金を集めてマザーファンドが運用することで、多くの銘柄へ効率的な分散投資ができる。

  • 実際に投資しているマザーファンド純資産総額の方が運用成績を決める
  • ベビーファンド商品数が多い方が資金が集まりやすい

【資産クラス別】金融商品の選び方

結論eMAXIS Slim vs たわらノーロード vs ニッセイ<購入・換金手数料なし>

日本国先進国新興国
債券eMAXIS SlimeMAXIS SlimiFree
株式ニッセイ<購入・換金手数料なし>たわらノーロードeMAXIS Slim
不動産eMAXIS SlimeMAXIS Slim

初心者にはバランスファンドや全世界型投資信託がおすすめですが、

  • ファンドの構成比率を自分好みに調整したい
  • 手数料を抑えたい
  • 自分のタイミングで売り買いしたい

と思うなら、一つのファンドを複数のファンドに分割、組み合わせると以上のことが実現できます。

Money Sense College 投資信託の選び方関連Youtube動画一覧

日本国債券

採用指標:NOMURA-BPI総合

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
日本生命0.133%
0.133%
0.143%
0.41 兆円
0.41 兆円
0.33 兆円
-0.1%
-0.2%
-0.1%
×
三菱0.134%
0.134%
0.149%
6.31 兆円
6.09 兆円
5.44 兆円
-0.1%
-0.2%
-0.2%
×
大和0.136%
0.136%
0.136%
0.24 兆円
0.24 兆円
0.20 兆円
-0.1%
-0.1%
-0.2%
×
りそな0.141%
0.142%
0.141%
0.82 兆円
0.80 兆円
0.65 兆円
-0.2%
-0.2%
-0.2%
×
One0.155%
0.154%
0.154%
2.73 兆円
2.23 兆円
2.92 兆円
-0.3%
-0.1%
-0.2%
×

先進国債券

採用指標:FTSE世界国債インデックス(除く日本)

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
三菱0.168%
0.170%
0.199%
1.49 兆円
1.37 兆円
1.20 兆円
0.00%
+0.1%
+0.1%
×
One0.203%
0.201%
0.200%
1.37 兆円
1.31 兆円
1.98 兆円
-0.30%
-0.3%
-0.4%
×
りそな0.231%
0.220%
0.223%
0.32 兆円
0.30 兆円
0.31 兆円
-0.40%
-0.3%
-0.2%
×

新興国債券

採用指標:JPモルガン ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ グローバル ダイバーシファイド(円換算)

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
大和0.342%
0.373%
0.393%
0.21 兆円
0.16 兆円
0.13 兆円
-0.6%
+0.4%
-0.8%
×

日本国株式

採用指標:日経平均トータルリターン・インデックス

2023年7月、野村アセットマネージメントが設定するファンドのベンチマークを配当込みにする発表がありました。

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
三菱0.161%
0.157%
0.176%
2.28 兆円
1.20 兆円
1.09 兆円
-0.4%
-0.1%
+2.0%
日本生命0.156%
0.163%
0.182%
2.27 兆円
1.70 兆円
1.58 兆円
-0.1%
-0.1%
-0.2%
PayPay

先進国株式

採用指標:MSCIコクサイ・インデックス(配当込み)

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
One0.179%
0.152%
0.261%
4.78 兆円
3.70 兆円
3.50 兆円
-0.6%
-0.5%
-0.6%
日本生命0.156%
0.165%
0.174%
3.01 兆円
3.01 兆円
2.11 兆円
+0.2%
-0.2%
+0.1%
三菱0.146%
0.179%
0.276%
4.50 兆円
4.37 兆円
3.37 兆円
+0.2%
+0.3%
+0.3%
りそな0.286%
0.335%
0.386%
0.85 兆円
0.57 兆円
0.18 兆円
-0.8%
-0.5%
-0.7%

新興国株式

採用指標:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
三菱0.370%
0.426%
0.379%
1.04 兆円
0.86 兆円
0.72 兆円
-0.5%
-0.1%
+1.6%
日本生命0.582%
0.582%
0.687%
0.02 兆円
0.02 兆円
0.02 兆円
-0.2%
-0.2%
-0.9%
りそな0.660%
0.943%
0.858%
0.14 兆円
0.11 兆円
0.05 兆円
-0.3%
-2.9%
-0.9%
One1.129%
0.950%
0.818%
0.58 兆円
0.41 兆円
0.62 兆円
-2.5%
-2.9%
-1.7%

国内不動産

採用指標:東証REIT指数(配当込み)

2021年
2020年
2019年
実質
信託報酬手数料
マザーファンド
純資産総額
乖離率つみたてNISA
対象
三菱0.196%
0.089%※
0.43 兆円
0.35 兆円
- 
-0.3%
-0.3%
×
りそな0.198%
0.203%
0.225%
0.24 兆円
0.25 兆円
0.12 兆円
-0.3%
-0.4%
-0.3%
×
日本生命0.276%
0.274%
0.274%
0.31 兆円
0.23 兆円
0.21 兆円
-0.8%
-0.1%
-0.6%
×
One0.280%
0.279%
0.277%
0.89 兆円
0.42 兆円
0.33 兆円
-0.2%
-0.6%
-0.5%
×
大和0.326%
0.325%
0.318%
4.80 兆円
3.58 兆円
3.37 兆円
-0.4%
-0.3%
-0.5%
×
※1年間の決算を迎えていない。

国外不動産

採用指標:S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み)/S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)

上段:2020年
下段:2019年
実質信託報酬手数料マザーファンド純資産総額乖離率つみたてNISA
対象
日本生命0.462%
0.393%
0.481%
0.07 兆円
0.09 兆円
0.07 兆円
+0.5%
-0.1%
+0.1%
×
三菱0.371%
0.150%※
0.40 兆円
0.30 兆円
-0.1%
+0.7%
×
※1年間の決算を迎えていない。

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