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【独学応援】通関士になりたい人が読むブログ

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当ブログコンセプト
スケールの大きくなる貿易の舞台でスムーズな取引を助けるのが通関士を始めとする通関業者です。通関士になるために必要な通関士試験は難関国家試験です。当ブログでは独学で合格できることを目指して記事を書いていきます。

【通関】輸入でやっていること。輸出でやっていること。
【通関】じつは奥が深い関税の話
【貿易管理】取引きしていいもの、取引きしていいところ。
【貿易管理】2019年「韓国輸出管理の厳格化」が制裁でない理由。

グローバル社会の立役者!「通関業者・通関士」

結論スケールの大きくなる貿易の舞台でスムーズな取引を助けるのが通関士を始めとする通関業者です。
現代社会は情報通信技術や交通手段が発達して、人も物も情報も国境を越えて往ったり来たりするグローバルな社会になり、そのやり取りである貿易の件数も多くなりました。貿易において貨物を輸入したり輸出したりすることを通関と言いますが、それには申告や納税といった手続きが発生します。これらの手続きは非常に複雑難解で、通関手続きを適正かつ迅速に行える専門知識が必要です。「通関業者・通関士」は通関手続きの専門家で、いわば貿易業界の税理士、行政書士と言えます。

「通関業者・通関士」はどんな仕事をするの?

  1. 依頼者の代理又は代行
    • 税関官署に対しての「通関手続き」
    • 税関長又は財務大臣に対しての「不服申立て」
    • 税関官署に対しての「主張又は陳述」
  2. 通関書類の作成

他人の依頼によってする以上のような事務を通関業務といい、「通関業者・通関士」はこれらの業務を行います。「通関手続き」は、関税法その他の関税に関する法令に基づきいて行われ、関税の確定及び納付に関する手続きも含みます。「不服申立て」は、行政不服審査法又は関税法の規定に基づき、関税法その他関税に関する法令によってされた処分について行います。「主張又は陳情」は、①通関手続き、②不服申立て、③関税法その他関税に関する法令に基づく税関官署の調査、検査若しくは処分について行います。また、通関書類とは、関税法その他関税に関する法令又は、行政不服審査法の規定に基づき税関官署又は財務大臣に提出する書類のことで、電子的記録に代えることもできます。

「通関士」にはどうやったらなれる?

通関士試験に合格すると通関士になるための資格を取得できます。これはあくまでなるための資格なので、通関士になるには試験の前後で通関業者に所属したうえで、通関業者が自社における通関士とするための確認を税務署長に行わないといけません。ここでの確認とは欠格事項に当たらないかなどです。通関士試験自体は、学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限がなく、誰でも試験を受けることができるため、比較的門戸の開かれている資格と言えます。試験科目は、①通関業法、②関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(同法第6章に係る部分に限る。)、③通関書類の作成要領その他通関手続の実務の大きく三つあります。ただし、通関業者の通関業務等に従事した期間が通算して15年以上ならば②と③の2科目、5年以上ならば③の1科目を免除できるという規定もある。出題方式は全問マークシート方式で、計算機の持ち込みもできます。例年では7月に申込みが開始され、10月に試験、11月に結果発表されています。

独学応援!「通関士試験」

通関士試験の合格率は例年10%前後、全体的には難易度は高めの資格です。関税法、通関業法、通関実務の3科目と範囲が広く、そしてその3科目ともそれぞれ60%以上取らなければいけないからです。通関士を独学で合格するためには、通関士の試験を知ってから勉強することがポイントです。そこでおすすめなのが、関税法→通関業法→通関実務という順番で勉強を進めていくこと。本記事では、その理由や学習のポイントをこれから順番にご紹介していきます。

まずは、関税法。

関税法は問題数30問、60点満点で、合格ライン18問の36点です。他の科目と比べると、出題範囲も多くなく、法律からの出題なので、いわゆる暗記系の学習です。総合的に難易度もそれほど高くない科目といえます。ただし、通関士として行う仕事の中身がこの科目、関税のことを知らない通関士なんてありえません。この後の通関実務の基礎にもなりますし、グローバル、貿易、関税、経済連携、こういったことに興味があるなら、学習を深められるものです。日本では租税の種類などの租税に関する重要事項は法律又は法律の条件で定めなければならないという「租税法律主義」を採っています(日本国憲法第84条)。そのため、関税を大別する際には、法律に基づいて定められている税率(国定税率)と条約に基づいて定められている税率(協定税率等)の二つに分けられます。関税について定められている法律ごとに学習していきましょう。

  • 関税法
  • 関税定率法
  • 関税暫定措置法
  • 電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律
  • 物品の一時購入のための通関手帳に関する条約の実施に伴う関税法等の特例に関する法律
  • コンテナ―条約等の関税法等の特例に関する法律
  • 外国為替及び外国貿易法

つぎに、通関業法。

通関業法は問題数18問、36点満点で、合格ライン12問の27点です。3つの科目の中で一番出題範囲が広いですが、関税法と同様に法律からの出題なので、いわゆる暗記系の学習です。難易度はそれほど高くない科目でしょう。通関という業務を行うための決まりを抑えておくことが通関業を行う絶対条件です。通関士試験には実務経験によっては関税法や関税実務を免除にできますが、唯一免除にできないのがこの科目で、このことからも重要視されている科目であることがわかります。内容的にはあまり面白いとは思いませんが、気合を入れて学習するべきです。

  • 通関業法の目的と定義
  • 通関業の許可と許可の消滅・取消し
  • 関連業務・営業所の新設
  • 通関業者の義務と権利
  • 通関士
  • 財務大臣の権限と委任

さいごに、通関実務。

通関実務は問題数17問45点満点で、合格ライン10問27点です。出題範囲は多くないのですが、難易度は一番高い科目です。この実務の中身を関税法で学び、この実務をしていくことが仕事であることを通関業法で学びますが、この関税法や通関業法が基礎になります。それに対して通関実務は、関税額を計算したり、関税率表を読取ったり、輸出中の申告書を作ったり、という応用科目の位置づけになります。通関実務の名前の通り、通関業として実際にやることがこの科目です。何度も練習してできるようにしていきましょう。

  • 計算実務
  • 関税率表の解釈に関する通則
  • 輸出申告
  • 輸入申告
  • 関税率表の所属決定要件等

通関士からのスキルアップ!おすすめ資格5選

サラリーマンとして働く人の収入アップの手段は昇給と手当の二つがありますが、これらに有利になるのが資格ではないでしょうか。特に通関士は、貿易業界では最も重要視されている資格で、手当として支給されるなどされるところも多いはず。働き方を大きく変えずとも年収をアップさせることができますし、月に1万円のプラスだっととしても年に12万円と考えれば侮れないですね。若い時からとることができれば、その分早く手当ももらえますし、昇級等での昇給も狙えて生涯年収のアップを見込めます。本記事では、貿易業界ではまずは通関士とおススメしつつ、そのあとに取得しておきたい資格を5つのジャンルに分けてご紹介します。

貿易関係おすすめは「貿易実務検定」

通関士が通関のスペシャリストであるのに対して、この「貿易実務検定」の取得者はマーケティング、商談、契約、代金決済、信用状など、貿易全般のジェネラリストということができます。学習領域を広めて業界全体を俯瞰する広い視野をもつことができるようになるというスキルアップのベクトルです。その後としては、運行管理者(貨物)や倉庫管理主任者もあります。

英語関係おすすめは「ビジネス英語検定」

貿易の仕事は海外との取引きなので外国語は切っても切離せないものです。特に英語は使用頻度が高く必須のスキルと言えますが、通関士の試験には英語の科目はなく別に勉強しておかないといけません。「ビジネス英語検定」はその名の通り、ビジネス場面における英語についての学習ができる検定で、先述の「貿易実務検定」に重複する部分も多いので並行して学習することで効率的に習得できるでしょう。取得後は、実用英語技能検定やTOEICにもチャレンジしましょう。

管理関係おすすめは「危険物取扱主任者」

貿易で取扱う商品にはガソリンや重金属などの危険物もあります。直接的に扱うことは少ないでしょうが、「危険物取扱主任者」となることで、現場監督者として仕事をする場合は作業員の作業内容を理解することにもなります。そして、「危険物取扱主任者」は現場ごとに設置しないといけないという法的基準もありますが、こういった資格を現場監督になりうる人が持っておくと希少価値の高い非常に重宝される人材となれます。そういった類の資格としては衛生管理者もありますので、余力のある人は取り組んでみてください。

運転関連おすすめは「玉掛作業者」

海上輸送の場合は大型の商品を取り扱うことが多いでしょう。玉掛はそういった商品をクレーンで吊る時に必要な資格です。「危険物取扱主任者」の理由と同じように、作業員の作業理解になりますし、軽微な作業でもすることができれば作業を円滑に進めることができます。また、荷役の動きを知ることで労働災害の防止にもつながります。他にも、フォークリフト運転者、小型船舶操縦士、中型、けん引自動車免許 といったものはよく現場に使われるものですので、ぜひ取っておきたいですね。

事務関係おすすめは「CAD利用技術者試験」

荷役や荷捌きなど作業工程を立てる際には、設計や作図が必要な場合も多々あります。そこで使うCADの資格が「CAD利用技術者試験」です。PCはどの職場でも使うもので、他にもマイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)も実務をこなすうえで頼りになるものですが、CADのように専門性の高いものができるようになると、副業でも活用することもでき、スキルアップになります。

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